数年前から「音」をテーマに描いています。
音楽のルーツを辿ってみると古代の祭事をする際、悪霊や獣を追い払うために
大きな音を出すことから、だんだん楽器ができ、専門に演奏する楽士や楽団が形成されたようです。
現代は音楽のジャンルもさまざまで、コンサートやらいぶ、パフォーマンスなどが催され、
街にはあらゆるところで音楽が流れ大変にぎやかです。
中世の楽器や古代からの民族楽器には、現代音楽にない魂を揺さぶり、
天上から降り注ぐような音色や雰囲気が魅力です。
楽譜のない即興の演奏、素朴な響きを楽しんでいます
平成12年12月 植田 久男