猛暑の中、また遠路ご来場いただき、誠にありがとうございます。
拙い作品ではありますが、ご高覧いただけますこと、心より感謝申し上げます。
20数年続けてきた絵画と並行して30歳から書を学び始め、
第3回個展(絵画)の開催を契機に、書に専念するようになりました。
「習字の手習い」にある上手・下手のみではなく、
自由に楽しむ書、芸術としての書、書の歴史や文化を
人生の糧としてゆきたいと思うからです。
先人の語録に
「書画同時、書をかくことは自分を正すことである。」(中川一政氏)
「今日の芸術は、うまくあってはいけない。きれいであってはならない。
こころよくあってはならない。」(岡本太郎氏)
といった言葉が励みとなりました。
自分の目で見て、体で感じて、心が動かされたことを足がかり、手がかりにして
自らの力量で書いてゆくことが、大切ではないか考えております。
とはいえ、まだまだ模倣と創造が錯綜している段階です。
諸先生方、ご友人の方々からのご鞭撻を賜り、今後一層自己研鑽に努めてまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
平成15年8月 植田 久男(愚海)