第3回山口塾書道展 (平成25年3月24日〜3月30日 東海ステーションギャラリーA)
東海村在住の山口歡一夫妻が主催する書道塾の作品展です。
昨年12月に塾長の山口先生が急逝されましたが、先生の意志を継いで2年ぶり3回目の開催となりました。
山口夫妻及び塾生6名が各自の個性を活かした作風とテーマで、古典書のほか近代詩文、
一字書など約40点を展示しました。
会期中のご入場者は500名を超え、皆様のご来場、ご支援に感謝申し上げます。
【自分にいまこそ言はう】(山村暮鳥詩) (半切)
日頃から時間に追われ目標だの成果だの目まぐるしい現代社会です。
今の世の中、ごく当たり前のスタンス、心構えですが、やはり立止まる事も大事かな…。
今回使用した画仙紙は清代(約100年前)の貴重な紙です。せっかく入手できたので、じっくり書きたいですね。
【心機一転】 (半切)
今年の書初めの言葉です。
まさに字のごとく気持ちを切り替えてよき方向に向かって
ゆこうとの想いから揮毫しました。
昨年、山口歓一先生が亡くなり、精神面で心の支えが折れました。
とは言ってもこのまま萎えてゆく訳にはゆきません。
1月から職場も変わり、一層気持ちの入れ替えを意識します。
【貝殻】(新美南吉詩) (全紙1/2)
この詩の作者、新美南吉さんは『ごん狐』や『手袋を買いに』などが有名です。
声なき物の声を聴く。昔のころを想い出し浮かんだ事柄や情景を懐かしむのが愉しいひと時です。