山口塾書道展 (平成23年2月27日〜3月5日 東海ステーションギャラリー)
小生が書道を始めるきっかけとなり、今もご指導いただいている
山口歡一先生とその塾生の書道展です。
「山口塾の存在を意義づけるとすれば、
”人間らしく生きるのにはどうあらねばならないか”を考える。
その上に立って ”書をどう意味づけするか” ⇒ ”人間 生きるための書を作る” でありたい。
今回は書道展ですが、その他の勉強もする! ”人間どうあらねばならないか?”
を絶えず考え、実行する集団でありたい。」 (山口塾 宣言より)
個性的な作品創りを心がけ、巧拙にとらわれずにユニークな作風と多彩な題材が特徴です。
【生業(なりわい)】 (全紙)
ちょっと古臭い言葉ですが、書いてみたくなりました。
意味は「暮らしを立てるための仕事、家業」ですが、神事としての意味もあるようです。
【祈 り】 (全紙)
人類が霊長類として分類されている所以は、「祈り」にあります。神との対話、生命の原点のように思います。
古代人も埋葬には花を手向けたそうです。
【摩訶般若波羅蜜多心経】 (全紙)
仏様に捧げる言葉ですから、決して間違わないようにと、何度も書き直していると頭の中が空白になってゆきます。
【心訳 般若心経(柳澤桂子)】 (全紙2枚)
柳澤桂子さんの心訳には驚きました。自らの病気の苦難からここまで深い心境に至れるものかと驚嘆です。
苦行僧をも凌ぐ昇天の心理ではないか思います。般若心経の心訳1500余字をとにかく必死に書き写しました。
一文字、ひと文字間違わないように真剣に読み書いてゆくうちに、お経を唱えているような境地になります。